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8.30.2007

PG卒業生で現在PGスタッフであるTakeshiからメッセージ

在校生・卒業生のみなさん、こんにちは。私は現在、Pacific Gateway Vancouver校に勤務しているTakeshiといいます。ちなみに2005年の春からの1年間はみなさんと同じようにPacific Gatewayで勉強していました。 今回は、私が留学していた時期に起きた事件で一番印象に残っているものを紹介したいと思います。そしてこれが現在、英語を勉強している人々のちょっとした助けになればなと思い、これを書いています。

私が留学をしてから3ヶ月が過ぎた頃、友達の家に行く途中に地下鉄である事件が起きました。バンクーバーの地下鉄には改札がなく、みんなチケットを買って、そのまま乗車するか、バスパスを持っている人達はそのままホームまで行き、乗車するといった少し変わったシステムです。その日、私はいつもバスパスを入れているバックを忘れてしまい、さらにそのバックを忘れている事にも気づかずに、地下鉄に乗ってしまいました。何も気づかないまま、友達の家から徒歩1~2分のジョイス駅で下車しようとしたところ、二人の警察官が乗車券のチェックをしていました。私がバスパスを見せようと思ったその時、やっとバックを忘れた事に気が付きました。私はとりあえず事情を説明し、警察官も何とか納得した様子。私は身分証明の為に見せたパスポートと英文が両面に書かれている紙を渡されました。歩きながらその紙を読んでいると「地下鉄乗車違反?罰則金$174…?」 それは違反切符だったのです。警察官は私の説明に納得していた訳ではなく、違反切符を書いていたのである。そのチケットを読み終わった頃には、警察官はいなくなっていた。

帰宅後、私はルームメートのカナディアンに相談し、例のチケットを見せると、 Dispute(反論)できるシステムを使った方が良いとアドバイスされ、翌日、裁判所に行きました。受付をするとなんと待ち時間が約半年…カナダでは日本と違い、自分が納得するまで、どんな事でも明確にしようとする文化があるからだと、私は感じました。(日本と比べると仕事が遅いという理由もあるとは思いますが…) それでも約2万円を払うのには納得できず半年間待つ事を決意しました。

忘れかけていた2005年11月頃、ついに裁判所から日時の知らせが郵送されてきました。友人のRichard (ジャパニーズカナディアン) と指定された日時に裁判所に行き、名前を呼ばれるのを待っていました。英語も日本語も完璧に話せる友人も一緒にいるし、特に問題はないとだろうと思っていました。そして、ついに名前を呼ばれ指定された部屋に入ると、そこはなんと白い巨塔に出てくるようなとても大きい法廷だったのです。私は大きくても学校の教室程度だと思っていたので、緊張は一気に高まり、立っているのがやっとでした。さらに友人のRichardは弁護士ではないので私を助ける事は出来ないと裁判官に言われ、全ての経緯を自分で説明するという最悪の状況になってしまったのです。

そんな不安の中、裁判は始まり裁判官も私に事件当日の状況等を聞き始めました。私は予期せぬことだらけでかなりの緊張状態…。しかし、私は諦めることなく、日本語なまりのある英語で裁判官にその日の状況・日本とカナダの地下鉄システムの違いなどをがんばって説明しました。証拠として当時のバスパスを持っていった事も助けになり、罰則金は$30になりました。事件当日の警察官も同席していましたが、何も反論せずに裁判は終わり、私はホッとしたと同時に自分の英語力が成長したことに少し…いや、かなり自己満足していました。(笑)

この事件を通じて、私は大切な事を2つ学んだと思っています。それは、どんな言語を話すにしても、相手に伝えようとする気持ち・相手を分かろうとする気持ちが大切だということです。もう1つは、そのとき・その瞬間に起きた事が自分の想像していた事や求めていた事と違ったとしても、それをしっかりと冷静に受け止めて対処することです。そして、このような経験が将来、自身の励みになると思っています。

そして、そんな生活を送りながらPacific Gatewayに通っていた私は、クラスのレベルも順調に上がり、計12 Session で Introductory Level から Advanced Plus level まで、全てのレベルを終えることが出来ました。きっと、ただ机に向かってひたすら英語を勉強していたわけではなく、プライベートでも他国の友人達と、コミュニケーションを取っていた事が英語力の向上はもちろんの事、文化の違いなど様々な事を学べた過程なのであろうと感じています。そして、私は今後二度と地下鉄で切符を買い忘れる事もないでしょう…。

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